チベット縦断
首都ラサからヒマラヤ山脈を越えカトマンズへ
1994年8月、私と友人のOは約一ヶ月の時間を費やし、チベット最大の都市”ラサ”からネパールの首都”カトマンドゥ”までの1,000kmを、フル・キャンプ装備のMTBで走破した。
途中、私たちは今までに味わったことのないような高山病の諸症状(頭痛や吐き気等)に悩まされたが、夏ということもあってか天候には恵まれ、無事走りきることができた。
しかしながら1997年10月に同ルートを走っていた友人がシガツェから出してくれた絵葉書には次のように記されていた。
※ラサの日本人の情報で、今年の6月に日本人が自転車で”ラサ-カトマンズ”を抜けようとして”テングリ(ティンリー)”で高山病の為、1人死んでいるというのを聞いて、少しビビリました。が無理せず行きたいと思ってます...
1997.10 M.H.より
チベット高原を自転車で走るためには、ツーリングやキャンプの経験と装備が十分に必要だ。また、体力があるからといって高山病にならないかといえばそんなことはない。人それぞれの心肺機能やその時の体調・気候に大きく左右されるようだ。
チベットに走りに行かれる方は、このことに十分に留意され、慎重に計画を立て行動されることを願って止まない。
1997年12月
2023.1.9 現在、チベットとネパールの国境をまたぐヒマラヤ越えのルートは、Googleマップでは表示されません。